タイ語を真面目に勉強したい人へ Part 2


タイ語を真面目に勉強しようと考えている人へ、
テレビ番組で勉強する際の注意点その2


<その2.タイ文字>

俺はタイのテレビでハリウッド映画もよく観る。

タイ語字幕を見ていると、
「へ~、こういう言い方もあるのか・・・」
と感心するのはよくある事だ。

が、
タイ語字幕が間違っている事が多々あり、
字幕で覚えたタイ語を
タイ人との会話に使って笑われた事が何度かある。

その代表例を紹介してみよう。

หวดดีครับ フアッディー・クラップ

映画の内容から、
明らかに「サワッディー・クラップ」の意味だ。

日本語で「こんにちは」を早口で言うと
「ちわ!」「ちわーっす!」となるのと同様、
タイ語でも「ッワディ・カッ」と聞こえるのは
誰もが経験していると思う。

同様に
「サワッディー・クラップ」を早口で発音する
バリエーションの一つとして
「フアッディー・クラップ」も存在するのだろうか?

と、その時は思った。

最初から最後までこのスペルで表示されるので、
まさか間違いでは無いだろうと思い、
久しぶりに会う女にこの言葉で挨拶してみた。


「フワッディー・クラップ!」

「ウフフ!何それ?新しいギャグ?」

「ギャグじゃないよ!
 この間、テレビで映画の字幕で覚えたのさ。
 ダイハードって映画だよ、知ってるだろ?」


「そんな言葉聞いたことないよ」

と女が言うので、

หวดดีครับ と紙に書いて説明したら

「それ、หวัดดีครับ の間違いよ!」

と言われ、漸くハッと気付いた。


「あ、そうか~・・・書き忘れなんだね」

「アンタも大した事ないわね~」

「いや、間違いなく หวดดี だったんだ。
 何度も何度も画面を見て確認したからね。
 映画の最初から最後まで、ずっと同じだったよ!
 でも、そういう間違いとは気付かなかったな」


「タイ人はテキトーだからね」

「いや、すぐに『こうじゃない?』と指摘した君は
 流石に หวดดี フアッ・ディーだね、ぷぷぷ!」


「それを言うなら หัวดี フア・ディー でしょ~?!」



<解説>

สวัสดี サワッディー (挨拶の決まり文句)

日本語と違い、一日中使える便利な挨拶。
「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」などの意味


หวดดี フアッディー (字幕の書き間違い)

「こんな言葉は現代タイ語には無い? いや、
 多くの母音を駆使するタイ語だからあるに違いない」

などと思ったりもしたが・・・

ある日、女性の名前で หวด フアッ というのがあるのを知り、
そこでタイ人に訊いてみると、フワット とは元々は
「竹で編んだ米を蒸す為の籠」(せいろの一種)の意味のイサーン語、
転じて、或いは元々、
「菅笠っぽい帽子」「(すっぽり被るタイプの)仮面」等の意味もある、
イーサーン語がタイ語としても使われるようになったものだ、
と面倒くさそうに教えてくれた。
(ピーターコーン祭りでかぶるのも、このフアッドだそうだ)


หวัดดี ワッディー 
挨拶の「サワッディー」をやや崩した言葉。

映画のタイ語字幕を見ていると、
このスペルが頻繁に出て来るので嫌でも覚える。
上述の「ちわーす!」や「あざーす!」のような省略形だろうね。


หัวดี フア・ディー 頭良い、賢い

หัว フア  
ดี ディー 良い

(注)フア・ディーフアッ・ディー
タイ語では明らかに違う言葉になるので区別が必要。
日本人の耳には同じ物という感覚になるだろうけどね


なお
หวัดดี ワッディー と หวดดี フアッディー の違いは、
タイ文字の読み書きを勉強しないと分からないだろう。

読み書きのルールをキチンと勉強してない人なら、
読み方は逆と思うんじゃないかな?

หวัดดี ←コレは「ホーナム」を利用したもの。
 ・・・低子音字で始まる言葉には
第2声調つまり「低く平たい声調」が無い。
(学校によっては「下がる声調」と教えるらしい)
因みに第5声調(下がって上がる声調)も無い。

それを  を前に付ける事で高子音字化し、
第2声や第5声の言葉を作るためのもの。
よって、  は
ハ行を発音するために付いているのではない。

ところが หวดดี だと、
詳しい説明を書くと長くなるので割愛するが、
フアッ・ディーと読まねばならない。

タイ古式マッサージ屋の看板に
นวด ヌアッ とあるのをよく見ると思うが、
アレもこの読み方のルールと同じだ。

<解説終わり>

以上、長々と書いたが
映画ダイハードのタイ語字幕は間違いであると、
タイ人に言われて気付いた。

<注>
実はこの記事は数ヶ月前に書いたもの。
で、先週末ちょうどダイハードⅠとⅡがテレビで放映されたので
再確認の為に観てみると「フワッディー」じゃなくなっていた。

視聴者に指摘されて直した・・・ってのは考えにくいから、
あの映画はターミネーターだったかも・・・
俺の勘違いだったら、字幕屋さん、ゴメンね!



日本のテレビ番組は、
基本的に下請けの制作会社が番組を作るが、
制作会社の従業員に教養の無い者が多いと
字幕/テロップ/フリップ等でよく誤字脱字をやる。

恐らく、
タイでも似たような状況にあるという事だろう。

タイ語をテレビで勉強すると、
上述の通り、間違ったまま覚える可能性がある。

それを矯正してくれるタイ人が居る環境にあればよいが、
さもないとテレビでの独学は危険である。

特に声調は、知らずに脳に刷り込まれていくから
聞き取りの訓練をするなら、
ドラマ、バラエティ番組やニュースの方がいいね!
 

 

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タイ語を真面目に勉強したい人へ Part 1


タイ語を真面目に勉強しようと考えた人は、
一般のタイ人素人と話す機会を増やすだけでなく、
タイのテレビを観て少しでも学ぼうと考えるだろう。

日本人やファランにとって
母国語に声調という概念が無い(薄い)ので
辞書で覚えると間違った声調で覚える可能性がある。

だから、タイ人と話し、
耳で覚え、頭に焼き付けるというのは重要だが、
テレビで覚える勉強法には落とし穴がある。

<その1.声調>

俺はテレビでよく「NATGEO」、つまり、
「ナショナル・ジオグラフィック・チャネル」を観るが、
あの番組のナレーションを聴いていて
「コレ、本当にタイ人が喋っているのか?」
と疑問に思った事がある。

明らかに間違った声調で話している事が多々あり、
(タイとファランのハーフのバイリンガルがナレーターで
 だから中途半端なタイ語を喋っているんじゃないか?)

と思ったものである。

が、それにしては、タイ語が流暢すぎる。
ほとんどネイティブスピーカー並みだ。

で、タイ人数人に訊いてみると、
この発音は明らかにタイ人だと言う。

一緒にテレビを観させて、
間違った声調の部分を指摘し、

「ホラ!今さっき間違っただろ?!」

と俺が言うと、

「話の流れで意味が分かるからOKよ!」

「いや、そういう問題じゃないだろ?!
 タイ人がなんでヘンなタイ語を話すんだ?」


「こうゆう番組は大人が観るものでしょ?
 だから間違っても理解できるから大丈夫なの」


たぶんタイ女の言いたい事は、こういう事だ。

つまり、ナレーターは原稿を読んでいるのだろう。
TVだからファランが口パクパクさせて喋ってる時間と
自分が喋る時間を、ある程度合わせなきゃダメなのだ。

原稿を目で追うのと”間”を合わせるのに必死で、
だから、慌てて間違って発音してしまうのだろう。

喋るスピードを、テレビの「尺」と合わせながら
原稿を正しく読むのはタイ人でも難しいという事だろう。

それにしても、同じ間違いを何度もやるから、

(やっぱりおかしい・・・おかしすぎる・・・
 バンコクっ子じゃなくて地方出身者なのかも?)


とも思うのだが、タイ女は

「こういうのはバンコク出身者と思う」

と言っていた。


また、別のタイ人女性からは
以下のような甚だ説得力ある説明を受けた。

「吹き替えはタイ人がやるに決まってるでしょ!
 でもテレビ画面にはファランが映るから、
 さもファランが喋ってるかのように
 わざと下手なタイ語、ファラン訛のタイ語を話すんだよ」


この説明を聞いた瞬間は「なるほど!」と思ったが、
チャンネル変えてタイローカル番組を観ると・・・

同じ声のナレーターの、
同じく間違った声調のナレーションが流れたので
「白人が喋るヘタなタイ語を真似た」説ではないと判明した


また、俺が

「ニュースとかトーク番組では
 ヘンなタイ語を耳にした事は無いな~」


と言うと、

「ニュースキャスターが間違って喋ると
 笑われるし抗議の電話も来るから、
 ニュースでヘンなタイ語を聞く事はないよ」

「ダーラーがドラマやトーク番組などで間違えると
 子供も観ているからバカにされて人気を落とす。
 だから、ドラマやバラエティやトーク番組でも、
 正しいタイ語で話すはずだよ」


などとタイ女が答えたのは説得力があった。

とにかく、
海外のテレビをタイ語吹き替えした番組は
往々にしてヘンなタイ語が飛び交う事がある。

そのヘンなタイ語声調が耳に残ると、
それを直すのは大変だ。

テレビでタイ語を勉強するなら、
ニュースが一番良いとは思うが、
内容が堅すぎて面白くなかったり、
難しい言葉が出て来て分からない事も多い。

よって、
ドラマやトーク番組なども良いと思う。

流行の言葉や話題も覚えられるからね。

来週に続く

 

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バンコクで温泉玉子


バンコクの特殊サウナの湯はヌルいものだが、
珍しく浴槽に熱い湯を張る女三助に当った。

1回目は我慢して浸かったが・・・

事件は (^∀^) 2回目の入浴の時だった。

足を浸けただけでかなり熱い。

足なら大丈夫だが、腰までは熱すぎて浸かれないので、
水の量を増やして湯が溜まるまで立ったまま待った。

30cmくらい溜まった時点で
「体を洗うからドップリ浸かりなさい」
と言われ、無理して浸かってみたが・・・

熱いというより、一瞬、痛い感じがした。

しかし「熱くて痛い!」と言っても、
なぜ熱けりゃ痛いのか、女は理解しないだろう。

ヘタすりゃ、ヘンな病気と思われる恐れもある。

そこで、一ひねりして
「熱い!ゆで卵ができちゃうよ!」
と言ってみた。

何度も書いてきたが、タイ語で「卵」「マタンキ」の隠語だ。
 熱くて玉が茹でられるっていう超ハイレベルなタイ語版オヤジギャグだ



すると、女三助もなかなか達者な奴で

「ゆで卵にはならないよ!
 せいぜい温泉玉子くらいでしょ~」


と切り返してきた。


(むむ!コイツ・・・なかなかデキルな・・・)

なんて思ったものだ (^∀^)


<解説>

ไข่ลวก カイ・ルワッ 温泉卵(半熟)

ไข่ カイ 
有気音の「カ」に、低い声調

ลวก ルワック サッと茹でる
Lの「ル」と、上がって下がる声調


日常生活で
「ゆで卵を半熟にして!」
とタイ語で注文する時は、

ไข่ต้ม、ไม่สุก カイトム、マイスック

で良く、日常的に半熟卵を
温泉玉子カイ・ルワック
なんて言い方はしない。

ペッブリーの特殊サウナだから面白いと言える。

因みにラノーンなど、
温度高めの温泉がある所へ観光に行くと、
ゆで卵・温泉玉子を作る卵売り商人が居るものだ。

だからか?
温泉玉子を知っているタイ人は少なくない。

だから「サッと茹でた卵≒温泉卵」
という言葉自体は、タイ人も知っている。
温泉に行った事がないタイ人には通じにくいんだけどね。
 衛生面からか?半熟卵を食べる人が少ないからかな~


熱い風呂が苦手な人も、このフレーズを応用すれば
湯女と楽しい会話が続くと思うよ!

<参考>

ไข่สด カイ・ソッ 生卵、新鮮な卵   
ไข่ต้ม カイ・トム 茹で卵 

สด ソット 新鮮な、生 (例)生ビール・・・ビアソット
ต้ม トム 茹でる、煮る *「騙す」の意味もあり

ついでに
สุก スッ 熟す
สด ソッ 
の違いもセットで覚えておこう!
 

 

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